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岳飛伝 十七 星斗の章

岳飛伝 十七 星斗の章
北方謙三
集英社

岳飛伝の最終巻.

話をまとめると4つの戦いが行われている.海上では梁山泊水軍+南方水軍 vs. 南宋水軍,南宋では岳飛+秦容 vs. 南宋軍(呈雲),南方では小梁山+岳都軍 vs. 南宋軍(許礼),金国では梁山泊軍(呼延梁) vs. 金軍(沙歇).

  1. 梁山泊水軍+南方水軍 vs. 南宋水軍
    1. 張朔率いる30艘を壊滅させようと追う南宋水軍100艘.梁山泊水軍は清針による夜中でも航海できる点と水中の地理を知り尽くした島近辺の浅瀬を利用した奇襲作戦を敢行し,南宋水軍30艘を破壊.
    2. 南宋水軍は南方の岳都,秦都を許礼軍と同時に攻撃するためにビコン川を遡上.阮レイは南宋水軍の囮に騙されみすみす南宋水軍本体をビコン川へ通してしまう.南宋水軍を必死で追う梁山泊水軍.南方軍の必死の反撃によって攻めあぐねていた南宋水軍を背後から急襲することに成功した梁山泊水軍は南宋水軍を壊滅.南宋水軍の頭領が自害し,生き残った南宋水軍兵は捕虜になる.
  2. 岳飛+秦容 vs. 南宋軍(呈雲):
    1. 南宋軍にとっては巴蜀から来た義勇軍が厄介.秦容軍がそこそこ暴れて南宋軍にダメージを与えた所で秦容軍は離脱.北に向かい梁山泊軍に合流.
    2. 岳飛は呈雲との一騎打ちに勝利し,南宋軍壊滅.
    3. 岳飛は最低限の麾下を引き連れ臨安府に直行.秦檜と今後の南宋軍について話をつける.
    4. 岳飛は盡忠報国の旗と漢の旗を掲げながら北上.打倒金に賛同する民を義勇軍として吸収しながらの進軍.最終的に30万もの義勇軍を従え梁山泊軍 vs. 金軍の戦地に到着.
  3. 小梁山+岳都軍 vs. 南宋軍(許礼)
    1. 劉剛(細かいことばかりを気にしてパニる人)は静かなる森?の管理を任される.本人は一度拗ねるが,静かなる森を軽視するなとたしなめられた後に自覚する.
    2. 崔如(岳飛の奥さん)が死ぬ.
    3. 鳩の通信による南宋軍の状況報告に右往左往していた石英だが,軍議が始まった途端に冷静になる.どうやら軍議に私情は持ち込まないためらしい.
    4. 長駆隊の衛俊は南方にメッセージを届け,以降南方軍の各拠点の隊長間を行き来しながら隊長の話し相手になる.
    5. 南方軍は砦城に外部とつながる穴を掘っておく.砦城に許礼を誘い込み,中から殲滅するため.
    6. 南宋水軍との両面作戦を阻止された許礼は砦城に逃げ込み防備を固める.10年分の食料が備蓄された砦城に閉じこもったものの,高山兵と上述した穴から侵入した軍によって敗北.
  4. 梁山泊軍(呼延梁) vs. 金軍(沙歇)
    1. ただただお互いの兵士を殺しあう戦争を続ける梁山泊軍と金軍.
    2. 沙歇は金軍の中に巧妙に隠れ,兵力で圧倒しようとする作戦.
    3. 沙歇は金国男子10万人を臨時消臭し,総力戦へ.
    4. 金軍は100人の集団が死ぬまで特攻をし続ける方臘軍の度人のような攻撃を繰り返す.たった100人でも,死ぬまで攻撃をやめない部隊の攻撃に,梁山泊軍は苦戦.
    5. 岳飛が南宋軍に勝利し北上するという知らせが届く.
    6. 岳飛が到着する前に,呼延梁と秦容は沙歇の作戦を逆手に取り金国に打撃を与える.
    7. 戦地に着いた岳飛は金軍兵2,3万を殲滅.殲滅作戦の狙いは義勇軍参加者の心を満たし,金軍に圧力をかけるため.
    8. 30万の義勇軍を率いた岳飛の参戦により一気に加速する戦局の変化.
    9. 岳飛と沙歇の一騎打ちは痛み分けで終わる.この時に義手が外れていた岳飛は,大量に打たれた矢を払おうと普段通りに右腕を使おうとするも,腹に矢をくらってしまう.
    10. 呼延梁,秦容,岳飛の騎馬隊による攻撃に少しずつ形勢が傾き,最後は呼延梁が沙歇を討つ.

岳飛は腹に受けた矢傷が原因で岳都の自室に戻り骨郎と話をした直後に静かに死ぬ.

史進は実は死んでいなかった.ギリギリの所で命を留めるも,右手は肩より上に上がらない,左手は肘の先しか動かせない,左足も不自由になる.重傷から意識を取り戻し数日後,遊撃隊の解散,梁山泊軍本体に合流するよう指示.その後,乱雲と共に度に出る.最後に着いた先は子午山.物語の終わりには気にぶら下がり子午山の子どもたちと立会ができる程度に回復している.

ヘイセイセイが平清盛のことだとは思わなかった.

内容: いよいよ岳飛は金国との一大決戦へ。『岳飛伝』完結。(「BOOK」データベースより)

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岳飛伝 16 戎旌の章

岳飛伝 16 戎旌の章
北方 謙三
集英社

  • 項充とテキセイの二人が洞庭湖?奪還を目論む南宋水軍の海しゅう船を燃やして死亡
  • 岳飛は程雲と同じような作戦を取り埋伏.程雲を殺せないまでも深手を負わせる
  • 海りょう王は故と児の暗殺を企てる.すんでの所で北方の国(名前忘れた)の友人の軍が助けてくれ助かる.今いる場所を離れるとか言ってる
  • 梁山泊軍と金軍の激突
    • 海りょう王がいけてないんだけど,ウジュに説得され頑張る
    • 海りょう王直属の部下3人と海りょう王がウジュを無視して突撃
    • ウジュは海りょう王と部下3人を貼り付け
    • 史進がウジュを殺し自分も死ぬ
  • 秦容は負け知らず.北の街を落として臨安府を攻めると見せて南宋軍と激突.
  • 岳飛も臨安府を攻めると見せてようやく程雲と激突.あらかじめ埋伏していた息子の舞台を使って追い込む.

 

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岳飛伝 十五 照影の章

岳飛伝 十五 照影の章
北方 謙三
集英社

岳飛軍は南宋の街を転々と落とし,北方回復を図らない南宋王朝に対して不平不満を持つ民衆を味方につけようとする.一方,秦容軍は一箇所に固まる.

南宋軍大将の程雲は岳飛一人の首を取るために自軍全体を工夫として埋伏させる.秦容はギリギリの所で程雲の埋伏兵の放つ気を感じ取り逃げられたものの,岳飛は程雲軍に囲まれ瀕死の重傷を負い,部下に運ばれ何とか逃げ切る.程雲は岳飛の首を取れなかったことを敗北と表現するも,秦檜は不問に付す.

南宋水軍は南の土地を襲う計画を建て,小梁山に密偵を潜り込ませる.小梁山でボーっとしているように見える人がドンドン密偵を見つける.密偵の多さから崔如(岳飛の妻),于姜(梁興の妻)らは南宋軍が小梁山の攻撃を企てていることを看破.

韓順と蕭炫材の息子は旅の最後にたまたま蕭炫材に遭遇.帰還の期日に数日遅れても問題無いと思っていた二人は蕭炫材から「約束を違えるな」と厳命され,死に物狂いで帰還.韓順の帰国後すぐに顧大嫂が死ぬ.

西遼の宰相が自らの死期が迫っている事を悟り,韓順に宰相の地位につくことを頼む.

梁山泊軍と金軍の衝突はまだ.

内容紹介: 南宋の城郭を攻める岳飛に対し、程雲は忍耐強く準備を整え、見えない兵一万を潜伏させた。三十もの城郭を確保した岳飛だが、完全に包囲されてしまう。ついに程雲は岳飛を死地に追い込むのだが・・・・・・。(引用)

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岳飛伝 十三 蒼波の章

岳飛伝 十三 蒼波の章
北方 謙三
集英社

李俊の次なる目標は,かつて南宋水軍に攻められた時に放棄した沙門島の奪回.沙門島の放棄を若い者の失敗だと思っている李俊.だが,その思いは決して後ろ向きなものではない.新しい時代を担う若者はしばしば失敗する.李俊は自分のような老人がやるべきことは若者が失敗した時にその尻を拭うことだと考えている.かつて沙門島を隅から隅まで知っていた李俊は沙門島にいる南宋水軍の軍船をおびき出す.海上戦で勝ったあと,南宋水軍をそのまま沙門島に追い込む.数か月分の兵糧が保管されているであろう沙門島の攻略は難航するかと思ったが,地元の漁師として生活していた源太が釣果を沙門島に収める時に兵糧に火を放つと提案.みごと要塞に火を放った源太.そして,李俊を含めた決死隊が切り込み沙門島に籠っていた南宋水軍は梁山泊水軍に降伏する.李俊はその後日本に行き瓊英に会う決意をする.しかし,李俊が日本に到着するほんの数日前に瓊英は亡くなっていた.

金国が子午山から税を徴収しようとしている.梁山泊聚義庁は史進率いる遊撃隊の派遣を決める.史進は子午山に趣き,王進とその母の墓を詣でた後,子午山に残る者たちへ「いつものように暮らしてくれ,何も変えず怯える必要などはない」と言い金軍に向かう.徹底的に金軍を潰走させる遊撃隊.最後は兀朮が兵を出し遊撃隊と対峙することで,子午山に今後手を出さないと確認しあう.

南では岳飛軍,小梁山軍が北上を目指す.

金軍と南宋軍がぶつかる.兀朮の配下である沙歇と阿剌のおかげでお互いの痛みわけで終わる.

内容紹介: 金の新帝は、南宋との対決姿勢を強める。岳飛は南宋軍の侵攻を退け、旧岳家軍、秦容軍と連携しての北上を模索する。梁山泊は南宋水軍に奪われた交易拠点を取り戻そうと、決死の作戦を練っていた。 (引用)

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岳飛伝 12巻 飄風の章

岳飛伝 12巻 飄風の章
北方 謙三
集英社

南では辛晃と岳飛・秦容の戦いに決着が着く.高山兵を使った砦城攻略,辛晃の部下である石信?の性格を狙った砦攻め,そして辛晃の戦略を読んだ岳飛のおかげで見事辛晃軍に勝つ.辛晃の死体は見つからなかったものの,南宋攻略の要である砦を奪取する所までこぎつけた.

韓世忠討伐に海に出た李俊.韓世忠は拠点としている島を巧妙に隠す.数カ月単位で韓世忠の拠点探しをしていた李俊は韓世忠の性格も見越し本拠地と思われる島に当たりをつける.囮の商船団を韓世忠の拠点近辺に航行させ,見事韓世忠をおびき出すも,韓世忠は拠点としている島に逃げ込み島民を戦争に巻き込もうとする.島に乗り込んだ李俊に「引っ込んでろ老人」という韓世忠.「この若造が」と韓世忠を刀ごと両断し,みごと李俊の勝利.

金では海陵王が率いる禁軍がきな臭い動きをするものの,兀朮に追われ潰走.逃げながら轟交買の荷を強奪するといったことをしている事が後に判明する.誰だか忘れたが致死軍の一人が胡土児の出生を割り出そうとしており,胡土児と直接話すも,胡土児は知ろうとせず.

芸人集団の頭領として隠居生活を過ごしていた燕青は,青蓮寺壊滅のため南宋の中核へ忍び込む.その際に青蓮寺の手練れを倒したものの,李師師と会い李師師の死を確認した帰路に死ぬ.

秦檜は南宋の発展のため養蚕,絹織物産業を活発化させるために動く.

内容紹介: 海上では、韓世忠と李俊が激突。北では蕭珪材が、糧食を止め、金国上層部から呼び出された。
南方では南宋軍の辛晃が再起をかけ、岳飛と秦容に挑む。国と人の関係が年月を経て、動きを見せ始めていた。
(引用)

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岳飛伝 11巻 烽燧の章

岳飛伝 11巻 烽燧の章
北方 謙三
集英社

梁山泊と金の戦争は壮絶な死闘の末引き分け?という形で終焉を迎える.金は兀朮と胡土児以外の大半の将軍が討たれ,胡土児も兀朮を守るために傷を追う.一方,梁山泊も郭盛歩兵軍を引き継いだ山士奇が金軍騎馬隊の壮絶な攻撃を受け止めた末に戦死した.

一方,海では梁山泊と南宋の戦いが激化.韓世忠により梁山泊の大型船が二艘沈められた事実を受け,死に場所を探していた李俊は韓世忠への報復のための出撃許可を聚義庁から得る.

蕭炫材は梁山泊聚義庁に赴き,甘蔗糖の物流を轟交買に任せるよう直談判.また,史竜や兀朮と会談するなど,国という枠組みを超えた物流組織の長たる何かを感じさせる.

岳飛は南宋に隠れて点在する岳家軍の兵士たちを訪れ,南の地から北上するという自分の意志を確認する.

(内容紹介) 辛晃の攻撃に耐えた岳飛・秦容は更に力を増す。一方、北で続いていた呼延凌率いる梁山泊軍と兀朮・胡土児の金国軍は最終決戦を迎える。金の将軍たちは次々と討たれ、梁山泊も古参の将を失う。 (引用)