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ブラックボックス 上・下

ブラックボックス 上・下
マイクル・コナリー
講談社

待望のハリー・ボッシュシリーズ.

今回の事件は,ロス暴動時に発生した外国人ジャーナリスト殺害事件.実はボッシュ自身が初動捜査を行った因縁の未解決事件.

一見何の関係も無い事象を丁寧に検証し隠された真実を暴き出す.ほとんど証拠や資料の存在しない20年前の事件を解決まで導いたという意味では,いつも以上の活躍を見せたボッシュ.

ただ,真犯人に捕まり内部調査官に助けられたのはちょっとマイナス.

内容 (上巻): ロス暴動大混乱の最中に発生し、まともに捜査ができず心に残っていたジャーナリスト殺害事件から20年。すべての事件には解決につながる「ブラックボックス」があるという信念のもと、ロス市警未解決事件班ボッシュは再捜査を開始。市警上層部の政治的圧力による監視をくぐり抜け、単独で事件を追いかける。 (Amazonより)

内容 (下巻): ジャーナリスト殺人はボッシュにとって最初の未解決事件でもあった。薬莢を最新鑑識技術で調べると、凶器の銃が他の殺人にも使用されていたことが判明。捜査の末に発見した銃から削り取られたシリアルナンバーを復元すると、湾岸戦争当時の軍との関わりが明らかとなる。事件は急転、不穏な展開を見せ始めた。(Amazonより)

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転落の街 上・下

転落の街 上・下
マイクル・コナリー
講談社

久しぶりのハリーボッシュシリーズ.
ニューヨーク市議になったあの宿敵アーヴィン・アーヴィングの息子の転落死事件の真相を解明するようアーヴィングから直接捜査を指名されたボッシュ.同じタイミングで,22年前のレイプ殺人事件がDNAでヒットしたため,チューと共に両事件の捜査を行う.

  • アーヴィングの息子の転落死の真相は自殺.
    • アーヴィングは市議になってから市警を徹底的に攻撃してきた
    • 市警はアーヴィングを貶めるために,アーヴィングが失脚するシナリオを描く
    • このシナリオが原因で,アーヴィングの息子は警官時代の親友を失う
    • アーヴィングの孫が大学進学をきっかけに家を出る
    • 息子の自立を切っ掛けに,アーヴィングの息子の妻が離婚を申し出る
    • アーヴィングの息子は自殺を決意し,ハネムーンスイートに泊まる
    • アーヴィングが原因で市警を辞め,アーヴィングの息子により現在共同経営をしているタクシー会社が窮地に追い込まれている元警察官がアーヴィングの息子を脅そうとホテルへ侵入
    • アーヴィングの息子を絞め落とした元警官はアーヴィングが自殺することを察する.自分がアリバイを作れるようにもう一度絞め落とし,数時間後に目を覚ますように細工.アーヴィングの息子が起きる頃には現場から距離のあるバーで朝まで飲んでいた
    • アーヴィングの息子自殺.体には絞め落とされた時にできた傷.部屋にはアリバイ工作のための細工.これが他殺の可能性を考えさせた
    • 実は捜査の途中でパートナーのチューがLAタイムズの記者に捜査状況を横流し.ボッシュがパートナーを無視して一人で捜査を進めていることに対する報復行為.最終的に記事が公開されることを防いだものの,ボッシュ激怒.
    • ボッシュは最終的に謎を解き,チューを通してLAタイムズ記者に事件の真相を書くよう指示
    • この真相が実は市警上層部が描いたアーヴィング失脚のためのシナリオで,ボッシュはまんまと引っかかってアーヴィング失脚のための片棒をかつがされていた
  • 22年前のレイプ殺人事件は,DNAの持ち主であるペルを性的虐待していた男(ハーディ?)が被害者を同じ道具(ベルト?)を使って暴行していたことが原因.
    • ペルは当時の性的虐待や母親の育児が原因で自身も幼児への性犯罪者となり,3度目?に刑務所に入った時に性器を切り落とされる
    • ペルは社会復帰施設?みたいなのに通っている.そこの担当者であるストーンとボッシュが両思いになりデートをする
    • ペルの過去の経歴を見なおしていたボッシュは,当時性的虐待の被害者だった点,それが原因で暴行死した女性の体にペルの血が付着(というか移動?)していたと推理
    • ペルが唯一覚えていた加害者のアダ名とベルトのバックルの記号から加害者を特定
    • 加害者であるハーディは行方不明だったため,その父親を訪問
    • 父親の家を捜索し,ジェネリック薬品や酸素ボンベの最終購入日からハーディは父親を殺害し父親になりすましていると推理
    • ハーディ逮捕
    • ハーディは逮捕されるやいなやボッシュに自分は過去に37人殺したことを自供
    • ペルがハーディへの報復をするためわざと逮捕され,同じ輸送車に乗る
    • ペルの報復行為に気づいたボッシュが輸送車にギリギリで追いつきペルの殺人を止める.
  • 娘のマーディとは良い関係が築けているみたい
    • マーディはボッシュのような警官になりたいらしい
    • 時々,ボッシュは警官になるためのトレーニングをマディに課している

内容 (上巻): 絞殺体に残った血痕。DNA再調査で浮上した容疑者は当時8歳の少年だった。ロス市警未解決事件班のボッシュは有名ホテルでの要人転落事件と並行して捜査を進めていくが、事態は思った以上にタフな展開を見せる。2つの難事件の深まる謎と闇!許されざる者をとことん追い詰めていく緊迫のミステリー! (Amazonより)

内容(下巻): ホテルから転落した市議の息子は殺害されたのか自殺だったのか。背後にはロス市警の抱える積年の闇が潜んでいた。一方、絞殺事件は未曾有の連続殺人事件へと発展する。冷厳冷徹に正義を貫き捜査を進めるボッシュ。仲間や愛娘に垣間見せる優しい姿と、陰惨な事件との対比が胸に迫る不朽のハードボイルド小説! (Amazonより)

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証言拒否 上・下

証言拒否 上・下
マイクル・コナリー
講談社文庫

内容(上巻): ローン未払いを理由に家を差し押さえられたシングルマザーが、大手銀行副社長撲殺の容疑で逮捕された。彼女は仲間を募って銀行の違法性に抗議するデモを繰り返す有名人。高級車リンカーンを事務所代わりに金を稼ぐ、ロスきっての人気弁護士ミッキー・ハラーは社会的注目を集める容疑者の弁護に乗り出す。 (引用)

内容(下巻): わたしはやってない!裁判で無実をひたすら訴える容疑者。検察側、弁護側ともに決定的な証拠を欠き、勝敗は五分と五分。住宅差し押さえ代行に絡む莫大な金をめぐり人間たちの欲も蠢く。裁判妨害、血痕、身長差…。刻々と変わる法廷劇の結末は?名手コナリーの技に脱帽。圧巻のリーガル・サスペンス!! (引用)

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判決破棄

判決破棄
マイクル・コナリー
講談社文庫

リンカーン弁護士シリーズの第3弾.今回はハラーが特別検察官としてボッシュと組む.ハラーの一人称視点での法廷シーンとボッシュの三人称視点での捜査シーンが交互に入れ替わる.
24年前の少女誘拐殺人事件がDNA鑑定を行った事により,服役囚ジェサップのDNAとは異なる精液が被害者のワンピースに付着していたことが判明したことが今回の事件の発端.LA郡地区検事長の要請により特別検察官として,ハラーはジェサップの再審を引き受ける.ハラーは元妻のマギーを検事補,ボッシュを調査員とするチームを構成し再審に挑む.
ボッシュの当面のタスクは,24年前にジェサップ逮捕の決定的証拠の一つとなった目撃証言を行った被害者メリッサの姉であるサラーを探し出し証人として裁判に呼び出すこと.サラーは事件後に荒んだ生活を送っており,数年前から消息を絶っていたが,ボッシュは何とか探しだす.
一方で,ジェサップに対する監視チームが構成され,24時間体制でジェサップの行動は監視されている.すると,ジェサップが夜毎に閉園後の自然公園などに忍び込み時間を潰していることが判明.ボッシュは元恋人であり(元?)FBIプロファイラーであるレイチェルに非公式にプロファイリングを依頼し,ジェサップが連続殺人犯である可能性及び,ジェサップが夜毎に訪れている場所に未発見の被害者が遺棄されている可能性を見出す.ボッシュの調査により,被害者であるメリッサに似た容姿をする少女が何人か失踪していることが発覚する.
裁判は検察・弁護側共に譲らず,ようやくサラーの証人審問?になり裁判が動き出す.24年前の事件であるにも関わらず,サラーの証言は確かなものだった.しかし,弁護士クライブは真犯人はメリッサとサラーの義父であり,ジェサップの逮捕は家族による狂言であると陪審員に印象付けるような質問をする.
その後,弁護側の証人として,サラーが薬物や売春を行っていた期間に夫婦関係を結んでいたとされるローマンを証人として召喚する.弁護側の狙いは,ローマンに「義父が真犯人であるという話をサラーがかつて話したことがある」と証言させること.これに対して,ボッシュはローマンの現在の恋人を法廷に連れてくることでローマンの偽証を防ぐ.ローマンの証言はまさかの「妹は知らない男に誘拐され殺されたという話をサラーが何度もした」という内容.これによって弁護側の主張の根幹が崩されることになる.
昼休憩に入った裁判.休憩の間にジェサップは弁護人チームを銃殺し逃亡.その時に監視チームの警官も殺害する.最後は監視チームがジェサップを銃殺.ジェサップが夜毎訪れていた場所の一箇所で上述の失踪した少女の持ち物と思しきものを見つけ,ボッシュが家族を訪問しようと現場を立ち去る所で終了.

(内容 上巻) 24年前の少女殺害事件に対して出された有罪判決破棄および差し戻し。DNA鑑定で被害者のワンピースについていた精液が服役囚とは別人のものだとわかっ たのだ。刑事弁護士ミッキー・ハラーは、ロサンジェルス郡地区検事長の要請で特別検察官として勝算皆無の再審を引き受ける。息詰まる法廷劇が始まった!(引用)
(内容 下巻) 無罪を訴える服役囚が犯人であることを確信して、ボッシュ刑事は調査員としてハラーのチームに加わり、新たな証人を見つけ出す。少女が連れ去られる瞬間を 目撃していた姉の劇的な証言。保釈後、夜な夜なひとりで公園にたたずむ服役囚。冤罪か有罪か。殺害は偶発か計画的犯行か。思いがけない顛末が待つ! (引用)

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ナイン・ドラゴンズ

ナイン・ドラゴンズ
講談社文庫
マイクル・コナリー

内容紹介:
上巻: 南LAで食料品店を営む中国人が殺された。背後には、みかじめ料をとる香港マフィア三合会の存在が。追うボッシュの娘が誘拐される。
下巻: 誘拐された娘を救うべくボッシュは前妻とその恋人の力を借り香港を駆け回る。さ中に起こる不幸な殺人。久々のボッシュ・シリーズ!

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スケアクロウ

スケアクロウ
マイクル・コナリー
講談社文庫

新聞記者ジャック・マカヴォイが主人公の作品.”殺人事件の容疑者として逮捕された息子は無実だ”という普段なら無視してしまう読者からの電話だが,二十日(二十二日かも)間の猶予込みでの解雇通告を受けたマカヴォイはこの件を自分の最後の記事にしようと調査を開始する.ひょんな事から,これが単なる冤罪事件であるだけでなく,連続殺人事件である事を突き止めてしまうマカヴォイ.更なる情報を得ようと取材を開始するマカヴォイに対し,それを阻止しようとする犯人.前作品で詩人を捕まえる時にコンビを組んだFBI捜査官レイチェル・ウォリングと今回もコンビを組みながら犯人に少しずつ近づいていき...というのが話の流れ.

今までの作品とは異なり犯人を最初に明かし,マカヴォイ視点と犯人視点を切り替えながら物語を進めている.心理戦とか読みあいの部分をもう少し増やしてくれると嬉しいかなー.

上巻 背表紙より: 人員整理のため二週間後に解雇されることになったLAタイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕 された少年が冤罪である可能性に気づく。スクープを予感し取材する彼を「農場」から監視するのは案山子。コナリー史上もっとも不気味な殺人犯登場。

下巻 背表紙より: 有能な犯罪心理分析者レイチェルが導き出した案山子の人物像は、女性の下肢装具に性的興奮を覚える倒錯者。マカヴォイは、情報強者の案山子が張り巡らした 幾重もの危険な罠をどうやってかいくぐるのか?大スクープのゆくえは?巧妙なストーリー展開で、読む者を一瞬も飽きさせない究極の犯罪小説。

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死角

死角
マイクル・コナリー
講談社

ハリー・ボッシュシリーズの最新作.前回のエコー・パークがチラホラちらつく話.
展望台で男性が射殺された事件現場に行くように電話がかかってくる.現場に現れるFBI.事件の裏に見えてくるテロの影.

捜査の進め方が相変わらずのハリー.事件解決に必要なピースが揃ってからのハリーの推理力は圧巻.

背表紙より: 深夜、ロスの展望台で発見された男の射殺体。後頭部に二発。怨恨か処刑か―。殺人事件特捜班での初仕事に意気込むボッシュだが、テロリストが関与している 可能性が浮上。FBIの捜査介入に阻まれながらも、ボッシュはひたすら犯人を追う。十二時間の緊迫の捜査を描く、スピード感溢れる傑作サスペンス。