聖者の凶数 警視庁殺人分析犯

聖者の凶数 警視庁殺人分析犯
麻見 和史
講談社文庫

ABC殺人事件のような気がするなぁと思ったが,予想が当たっていたようで外れていた.

内容: 顔と両腕を損壊された遺体が見つかった。手がかりは、遺体の腹に記された謎の数字と、狩りの守護聖人のカードだけ。連続殺人を予測した如月塔子ら警察の捜査もむなしく、第二の事件が発生。またも記された数字は、犯人からの挑発なのか。謎と推理の応酬の果てに彼女らが辿りついた、残酷で哀しい真相とは。 (BOOKデータベースより)

4件の殺人事件が起こるが,実はその内の1件は一連の事件に便乗した事件.

犯人は7年前の不審火事件で母と妹を亡くした男.7年前の不審火事件は,マンションだかアパートの管理会社を運営している人が計画した保険金詐欺目的の放火.亡くなった母妹は,このアパートから引っ越しが決まっていたものの,とある都合(忘れた)により引っ越し先への入居が遅れており,仕方なくこのアパートに不正侵入していた.消防隊員の必死の作業(消防隊員が1名亡くなっている)にも関わらず,母妹は救急搬送先で亡くなる.

連続殺人事件の犯人である井之上は,放火事件の犯人への復讐を誓い,母妹を救えなかった消防士と救急搬送先の医師を憎む.井之上は放火事件の犯人(3人)を殺害し,消防局の関係者が犯人であるかのような犯行を犯す.

3件の殺人事件では,消防士が使用するロープで絞殺された死体は硫酸で体の一部を焼かれ,腹部に謎の数字(27, 45, 100)が書かれ,消防士が使用する万能ナイフのような道具で身体の一部が切り取られていた.腹部に書かれた謎の数字は9の法則に基づいた数字だった.9の法則とは,火傷を負った体の負傷範囲を表す数字.頭部及び両手両足の各部位をそれぞれ9%,腹部前面背面がそれぞれ18%ずつ,陰部1%として計算する.1件目の事件では顔と両手で27%,2件目の事件では顔と両手両足で45%,3件目は全身なので100%といった具合.

4件目の事件は最初の2件を報道で知った人間が起こした便乗事件.自分の娘が心臓に病を抱えており,移植手術が必要であることを知った橘はこの事件を模倣して自殺.連続殺人事件の一つに警察が誤解するように,医師である赤城に自分の死体を加工するよう依頼.橘と赤城は昔の知り合い.色々とあってお互いの戸籍を交換して互いに別の人間としての人生を歩んできた.赤城は橘の娘を自身の娘として育てていた.

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