殺人鬼ジョー

殺人鬼ジョー 上・下
ポール・クリーヴ
ハヤカワ文庫

訳者あとがきを読んで知ったんだけど,実は清掃魔という作品の続編.

クライストチャーチ(ニュージランド)の連続殺人犯ジョー・ミドルトンが逮捕される場面からスタートする作品.ジョーは知的障害者のふりをしながら殺人を繰り返し,クライスト−チャーチの切り裂き魔と呼ばれていた連続殺人犯.本作は,いよいよ裁判を直前に控えたジョーの刑務所内での生活から,裁判当日の逃走劇を描いている.精神科医?との話し合いによって,ジョーが連続殺人犯になったきっかけを描いている.

ジョーは逮捕前にメリッサ・Xという連続殺人犯と恋人になり,一人の警察官カルフーンを殺している.この犯行の主犯はメリッサで,この犯行が原因となりジョーが逮捕される話が前作で描かれている.

カール・シュローダー元警部は,かつてジョー逮捕の指揮を取っていたが,逮捕後の別件が原因で警察を首になった.現在は,TV局の相談人?みたいな仕事をしており,占い師ジョナス・ジョーンズの番組制作などを手伝っている.ジョナスはカルフーンの遺体遺棄現場を超能力で発見したと装うため,ジョーに対して取引を持ちかける.取引の内容は5万ドルでカルフーンの居場所を教えること.この取引の仲介を務めたのがシュローダー.紆余曲折を経てこの取引は実行される.

ジョーの恋人メリッサは,裁判所に移送されるタイミングでジョーを逃亡させる計画を図る.ジョーに対して恨みを抱いている人にジョーを狙撃させ,怪我を負ったジョーを救急隊員を装ったメリッサが助け出すというシナリオ.犯罪被害者の会(断酒会みたいなもん?)で中心人物となっていたラファエルが相応しい人物と判断したメリッサ.実は,ラファエルは売名行為でジョーの弁護士を務めた弁護士を二人殺していた人物でもあった.メリッサはジョーの知人であり看護師見習いでもあるサリーから病院の制服,IDカードを奪い,救急隊員になりすまして裁判所近くにスタンバイ.

ジョーのいる刑務所の看守アダムとグレンはジョーに特製サンドイッチを食べさせる.その結果,ジョーは極度に腹を壊してしまう.裁判当日,ジョーのあまりの体調不良が原因で裁判所内の医務室に連れて行かれたあと,病院に移送されることになる.

裁判所を出たところ,ラファエルがジョーを狙撃したものの肩に傷を負う程度の怪我.突然の狙撃にパニックになる現場を尻目にメリッサはジョーを連れて救急車で逃走.

メリッサ+ジョーは裁判所→病院→サリーの家→ジョーの母親の挙式が行われる教会と移動.二人を追うシュローダー.最後は教会での銃撃戦の末,メリッサ死亡,シュローダー重症,そしてジョーは無事逃走し,メリッサが生んでいた二人の娘と,メリッサが誘拐してきた女性と生活.

内容(上巻):おれはジョー、のろまのジョー。みんなおれが女の人たちをひどいやり方で殺したって言うけど、そんなことしたっけ?看守も他のやつらもおれをいじめるし、変だよね―街を震撼させた連続殺人鬼がとうとう捕まった。彼はとぼけた様子で犯行もまるで記憶にないと無罪を主張する。だが、ジョーが釈放される前になんとかせねばと焦る者がいた。手配中の連続殺人犯メリッサだ。彼女はジョーを狙撃する計画を着々と進め…(引用)

内容(下巻):ジョーを死刑に!との世論が高まっても、自分はいまに塀の外に出られるというジョーの確信はなぜだか揺るがない。判決が下る前に最愛のメリッサが助けてくれるさと、のんきなもの。そんな中、彼を逮捕した元刑事がある不正な協力を持ちかける。ジョーは「拘置所の外に出られれば、逃亡の機会もある」と、裏取引を承知するが、予想外の展開が彼を待っていた!ろくでなしの人物たちが暴れに暴れ回る話題騒然の犯罪小説。(引用)

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