コリーニ事件

コリーニ事件
東京創元社
フェルディナント・フォン・シーラッハ

2001年5月ベルリンで起きた殺人事件にまつわるリーガルサスペンス.
主人公である新米弁護士ライネンは加害者であるコリーニの弁護人を引き受けた後に,被害者である実業家マイヤーが自身の少年時代の親友の祖父である事に気付く.コリーニが殺人を犯した事は明白であるため,裁判の争点は故殺(加害者の心理状態に問題がある,被害者の行動が殺人の発端となる等,情状酌量するべき事情がある)か謀殺(明確な意志を持って殺人の準備を行なっていた等等,情状酌量が認められない)かという点に絞られていた.ライネンは故殺を勝ち取ろうとコリーニを説得しようとするも,コリーニは一貫して黙秘を続ける.裁判が進む中,あるキーワードをきっかけにライネンはコリーニの殺人の動機にたどり着く.その後,ライネンは裁判でこの動機にまつわる一つの法律が持つ法の落とし穴を指摘し,最終的に裁判は…

というような話.実は,この小説内で指摘された法律の落とし穴について,「ドイツ連邦法務省は省内に調査委員会を立ち上げた」と本の帯に書いてあった.小説が社会に対して一石を投じ社会を動かしたという意味で価値がある小説だと思う.話自体も面白いし.

内容紹介: 殺人事件と法廷で繰り広げられる緊迫の攻防戦を通して、事件をめぐる人々を見事に活写する。著名な刑事事件弁護士が研ぎ澄まされた筆で描く、ヨーロッパ読書界を席巻した傑作。

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