交霊 上・下

交霊 上・下
早川書房
ラーシュ・ケプレル

催眠のヨーナ・リンナシリーズの三作目.
今回の事件は,少女達が生活する自立支援センターで起きた殺人事件.被害者は収容者の一人であるミランダと看護師のエリサベトの二人.ミランダは顔のほとんどが無くなるほど滅多打ちにされ手を顔の前においた状態でベッドの上で死んでいる所を他の収容者に見つかり,警察が呼ばれる.ヨーナは前作「契約」での捜査における行動が問題で捜査担当者ではなくオブザーバとして捜査に加わることになる.捜査が開始されてしばらくしてから,看護師のエリサベトの死体が収容所の小屋で見つかる.警察は自分の部屋に血痕や大量の血がついたシーツ,ハンマーを残した状態で収容所から姿を消したヴィッキーを二人の殺害犯として捜査を開始する.
捜査開始後に,4,5歳の息子ダンテを載せて車を運転していたピア.ほんの一瞬車から離れた隙に,ヴィッキーと思われる少女にダンテを載せていた車を盗まれる.数日後,この車が川の中に沈んでいるのが見つかり,警察はヴィッキーとダンテが死亡したと結論付け捜査を打ち切るものの,ヨーナは諦めずに捜査を続ける.
交霊者のふりをして生計を立てているフローラは,はじめて見た幽霊が報道されているミランダであると結論付け,何度も警察に電話をする.フローラが警察に伝えたメッセージに何かを感じたヨーナはフローラと何度か会い事件の裏に隠されたもう一つの事件の存在に気づく.
内部調査による制約を無視する形で捜査を続けたヨーナは,人身売買グループのトビアスに監禁されていたヴィッキーを発見.ヴィッキーの協力もあって人買いに売られそうになっていたダンテを救出する.
ヴィッキーは収容された病院で検査官の尋問を受け,自分がミランダを殺した事を自供し一見落着に見えたが...
というのが今回の話の流れ.途中で「実はこいつが…」と思った人が犯人だったわけだけど,フローラの見た幽霊の正体が分かった時には思わず鳥肌がたってしまった.ラーシュ・ケプレルは話の作り方が非常に上手い.犯人の心理描写は何もされていない点が残念だけど.

内容紹介(引用):
上巻:【世界的ベストセラー『催眠』を凌ぐスケールの 捜索! 追跡! 悪夢! 】 少女の死体はベッドに横たわっていた。顔のほとんどがなくなっていて、ほとばしった血が部屋中を赤く染めている――問題を抱えた少女たちのための自立支援 ホームで、収容されていた少女が惨殺される事件が発生した。やがて収容者の一人ヴィッキーが姿を消していることが判明し、捜査に加わったヨーナ・リンナ警 部は、彼女の行方を追うが……ベストセラー『催眠』『契約』に続き、スウェーデンで大ヒットを記録した超話題作
下巻: 明らかに死んでいる少女が、彼女を見下ろして語りかけてくる――自称・霊媒のフローラは、生まれて初めて見た本物の幽霊が、報道されている殺人の被害者で あることに気づいた。警察には相手にされなかったが、ヨーナ・リンナ警部だけは彼女の通報に注目する。一方、逃走中のヴィッキーの行方は、依然として不明 のままだった……スリリングな追跡劇、不気味な怪現象、意表を衝く真相。全世界が注目した覆面作家が放つ大作  

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