心神喪失

心神喪失 上,下
ジリアン・ホフマン
ヴィレッジブックス

C.J.タウンゼント(うろ覚え)が主人公の報復シリーズの著者が書く別主人公の法廷小説.
キーワードは統合失調症.
マイアミで起きた殺人事件.容疑者は既に逮捕されている.新米検察官ジュリアにとって初の第一級殺人事件の裁判となるが,状況証拠からは確実に死刑判決が下りそうな雰囲気.
が,容疑者が心神喪失を訴えた事で,話の展開が大きく変わる.物語が進むにつれて明かされていくジュリアの過去と今回の事件の関係.

物語中盤から一気に先が読めない展開になっており,なかなか先が読めなかった.
結末は歯切れが悪いと言うかイマイチな感じ.アメリカの司法制度(陪審員制)を知らないからしょうがない部分はあるが,その結末はありえるのかというのが素直な感想.容疑者視点での話が,ほんの数ページあるが,それを読む限りでは,この容疑者は統合失調症による心神喪失ではなく,統合失調症を演じていた悪人.
訳者あとがきを読むと,物語途中で出てきた別の事件が次の小説の題材になりそうな予感.

上巻背表紙より: 「たすけて…おねがい」―朝まだきころ、か細い声でかかってきた緊急通報。この一本の電話から、マイアミで活躍する若き女性検察官ジュリアの生活は激変し た。それは閑静な住宅街で、母親と幼い三人の子どもに降りかかった悲劇を告げるものだった。重傷だった父親デヴィッドが犯人として逮捕されたことで、この むごたらしい事件は世の耳目をひき、検察側は花形検察官リックを中心に裁判に臨む。初の殺人事件で、補佐として大抜擢されたジュリアは、デヴィッドの心の 闇に肉迫しようとするが…。P・コーンウェルに比される実力派サスペンス作家が、満を持しておくる衝撃の問題作。

下巻背表紙より: 「心神喪失につき、無罪を申し立てる」―被告側の思いもよらぬ主張に、ジュリアら検察側は色めきたった。確かにデヴィッドが犯行当時、心神喪失状態であっ た可能性はある。しかし、死刑を求刑されている彼が、罪を逃れんとして狡猾にも病をよそおっているとしたら?だが、ジュリアはそこに、別のものを見てい た。この事件は彼女の心の奥底に隠されていたパンドラの箱を開けてしまったのだ―。遠い昔のおぞましい記憶が甦るたび、ジュリアのデヴィッドへの疑いはぐ らついてゆく。犯罪者とそれを追う者の、真実をめぐる闘いはしだいに加熱してゆくが…。緊迫感あふれるこの裁判の評決は―。

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