就活で成功する人

就職活動で成功する人はどんな人か“という記事を読んだ.

文章を拝借すると,

企業が「自分で考え実行して結果を出せる人材=新しいビジネスを創り出せる人材」を採用したいと考えているからである

だそうだ.割とよく聞く話かもしれないけど,改めて文章にされると,つい”なるほどー”と言ってしまうのは自分だけなのだろうか.
自分で考え実行して結果を出せる人材というのは,何も就活だからどうこうというわけじゃなく,世間一般で言われている事のような気がする.もちろん,それを就活やビジネスに関連付けると上記のような考え方になるのかもしれないが,言ってる事はフツーの事.
フツーの事だから色々と思いつくわけで,思った事を書いてみる.

大学生や大学院生が就活の面接でアピールする”自分で考え実行して結果を出した経験”って何だろう.
部活,サークル,バイト,学業ぐらいか.後は,趣味でやってる事や,仕事とかそんな感じのものかな.ボランティアとかもその類なのかもしれない.
自分で考え実行して結果を出した経験.これを意識すると,自分なら何をアピールするか.順番としては,学業(研究)->部活->バイト->サークル.学業は研究だという条件でアピールする.
自分で考え実行して結果を出した経験.このような経験をするには,
まず何か目的がなければいけない.

  1. その目的を実現するために,すなわち自分にとって良い結果を出すために,
  2. 自分でどのような行動をとればいいかを考え,
  3. それを実行する.

そのようなサイクルを経験したかどうかが問われているという風に解釈できる.
そうなると,就活の面接やESでアピールするエピソードというものは,何か明確な目的があるものであるべき.もちろん,物事には何だって目的があるだろうから,それこそ洗濯物を如何に効率良くやるかみたいなエピソードでもいいわけだ.が,エピソードは相手に理解してもらって初めて意味を成すという観点で考えると,アピールする目的については,奇異なものや特殊なものは避けるべき.あくまでも目的についてだが.
で,そのような観点で考えた時に,何をアピールするか.学業(研究)->部活->バイト->サークルという順にした理由は割と簡単.
まず学業から研究以外の要素を除いた理由.それは簡単で,あくまでも勉強は既に存在する理論や何やらをまなぶもので新しいものを生み出すという事が目的ではないから.もちろん,新しい何かを生み出すための前準備としての位置づけではあるものの,勉強する事自体はあくまでも新しい何かを生み出すとうい目的を実現するための手段の一部に過ぎない.だから,”自分で考え実行して結果を出した経験”についてのエピソードとしてふさわしくないと思い削った.
次が,部活とサークル.大学における部活とサークルはどこか似ているものがあるようで全く異なる.部活は大学や高校の名前を冠して,その代表として活動する.特にスポーツであれば,明確に勝ち負けを決められるので,目的をクリアにかつ数値や成績という定量的なもので説明できる.一方で,サークルはあくまでもサークル.目的が千差万別であるから,目的を明確に伝える事が難しい.というか,サークル毎にもしくはサークルに所属する構成員毎に目的は異なる.そうなると,面接官や評価する側の人間がサークルに対してどのような印象を持つかが分からないという事になる.しかも,”サークルの雰囲気を良くするとか楽しいサークルにする”というアピールをしてしまう危険性がある.このような定性的なものを目的にしてしまうと,すなわち,仲良くなる事とか雰囲気を良くする事が目的という風にアピールすると,相手が共感してくれないと,全く意味が無いアピールになってしまう.もちろん,サークルの雰囲気が良くなったり,構成員のつながりが強くなるという事は大事な事だが,それは目的ではなくて,あくまでも結果.チームケミストリーというか,複数の人間で目的を共有するために,もしくは協力するために必要なのが”良い雰囲気や強いつながり”なので,目的を実現するために必要なファクターを目的とすり替えてアピールすると言うのは,危険だと思う.面接官がどう思うか知らないが,少なくとも自分が面接官なら,バッサリ切る.
次にバイト.大学生の本分では無いバイトがサークルより上の順位の理由は,仕事だから.あくまでもアルバイトだから,どの程度まで”自分で考えた行動を実行できる”かは一概には言えないが,少なくとも企業の目的や利益につながる作業に対して企業の一構成員として貢献した事があるという事実は大事.それだけを考えれば一番上の順位でも良さそうだけど,アルバイトにそこまで大事な仕事はさせないはずと言う事を考えると,そこまで強くアピールできないのかなと思う.
最後に研究.何故このエピソードが一番順位が上なのか.それは研究が”自分で考え実行して結果を出す”という正にそのものだから.色んなタイプの研究が世の中にあるのは知っている.が,一般的に研究と言うものは

  1. 今まで解決されていない問題や困難であった問題を解決する事を目的とし,
  2. 問題解決するための方法を考え,
  3. 実際に考えた方法を試し,
  4. その結果が妥当なものか評価する

というもの.結果が目的にかなっていればOKで,そうでない場合は再び方法を考えるというフェーズに戻り,ひたすらこのループを繰り返す.これは正に,”自分で考え実行して結果を出す”というエピソードそのもの.
もちろん,学部生や修士の学生が自分一人で研究するなんて事はありえないわけで,自分で考えると言うより,教授やポス毒などの指示通りに実行して・・・となってしまう事があるかもしれない.だが,仮に教授やポス毒の言うがままになっていたとしても,

  1. 自分に与えられた指示や自分の取る行動の意味を自分の頭の中で咀嚼し,
  2. 自分の考えとして再構築した上で実行する.
  3. その上で,得られた結果を考察する.

と考えれば,それは自分で考えている事になる.
それでもしつこく”教授やポス毒が・・・”というクレームがきても何てことは無い.企業に入れば,新人として先輩や上司の下につき,その人たちの下で最初は指示通りに仕事をしながら学んでいく.しばらくそれを繰り返す事で,一人前になり,そうなって初めて自分一人で考えるという段階に到達する.つまり,研究室という小さい集団の中で,研究室が持つ目的を実現するために,上司や先輩の下で”自分で考え実行して結果を出す”という経験を積んだ.こうアピールすると,これはそのまま企業に入っても同じ事が出来ますというアピールにつながる.その結果として,”国際会議や論文誌を出せた”という結果が伴っていれば,それは大きな武器になる.企業に入っても,良い結果が期待出来るかもと思ってもらえるかもしれない.国際会議や論文誌という結果が伴わなかったとしても,研究室で”自分で考え実行して結果を出す”経験を上司や先輩の下で経験しているという事実は,大きな武器になるはず.
だから学業(研究)を最上位に置いた.

ただ,企業によっては,研究とは別に頑張ったエピソードを要求してくる企業もあるので,学業(研究)以外についてのエピソードも考えておく必要がある.それこそ,上記全ての項目についてそれぞれ自分なりの武器になるエピソードを用意しておければベストだが.

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