選考を通してどのように見せるか

企業にどのような自分を見せるかを決まったら,次はどのように見せるのかを考える段階になる.

説明会やOB訪問とやらには最低限しか行かなかったので,自分を見せる場は選考プロセスの時のみだった.
気を付けていたのは,アピールする自分像が絶対にブレない事.首尾一貫している事.それだけを徹底した.
アピールする自分像は既に決まっているわけだけど,だからと言ってそれを貫き通すのはなかなか難しい.というのも,人間は色々な側面を持っていて,よほどの事がない限り,相反する側面を持つ事が多々ある.自分は,やると決めたらとことんまで徹底的にやるタイプの人間で,譲れない部分は何があっても譲らない.ある意味頑固.一方で,自分にとってクリティカルでなければいくらでも譲歩するし,仮に譲れない部分でも臨機応変に対応できる側面もある.頑固で譲らない側面と臨機応変に対応する側面.どちらも持っている.
どちらの側面も自分の一部であるため,話の流れやその時に考えている事といった状況に応じて,頭で思いつく自分像は変わってくる.だからこそ,気をつけなければいけない.

選考プロセスは,ES->試験(適性検査,web試験)->面接数回という流れが一般的だと思う.
この流れを見ると,ESで己と言う人物像を定義して,試験や面接を通して定義した人物像と実際の人物を比較しながら評価されるという流れだとみなせる.
各プロセスは,それぞれ異なった特徴を持っている.
ESは,企業が聞きたい質問をまとめた資料を学生に渡し,学生は期日までに質問に対する回答を企業へ返す.回答は数百文字の文章である事が多いのかな?ある程度,文章を構成する能力だったり,表現能力が問われるけど,相当の時間を費やせるという意味では,そんなに大変じゃない.
試験は,ややESに似ていて,企業が知りたい学生の性格や特徴を浮かび上がらせるような問題を学生に渡し,学生は期限時間内(1,2時間)に回答を企業へ返す.ESとの違いは,学生が回答を考える時間を企業が指定出来る点と回答が選択形式である点かな.ESはある意味で無限に回答を考えられるが,試験の場合,限られた時間内にというプレッシャーを与えられる事になる.が,単純な選択問題である事が多いだろうし,あくまでも部署配属の参考資料に・・・みたいなニュアンスが強いようなので,これもそんなに大変じゃない.
面接は,企業が聞きたい質問に対して対話形式で学生が答えるコミュニケーションの場となる.答えを文章として考えるという点ではESと共通するが,その場で即座に答える必要があると言う点が大きく異なる.面接官はその辺りの事情を知った上で,意表をついた質問や意外な質問で揺さぶりをかけてくる.面接が一番難しいと思う.
このような選考プロセスを通して,如何にして首尾一貫した己を見せ続けるか.これがポイント.
基本的には,まず始めにESから選考プロセスが始まる.企業に対して渡したESが自分の人物像を定義するので,選考を通して貫き通す自分とは,ESから確実に読み取れる自分である必要がある.逆に言うと,ESに書く文章が,その後の選考プロセスにおける自分の振る舞いを左右すると言える.気をつけるべき点は,
・アピールしたい自分の側面や性格,特徴(これらをまとめて人物像とする)を明確にする.
・ESに書く文章を読めば,その人物像が確実に読み取れる文章を書く.
・ESに複数の文章を書く場合は,全ての文章が一つの人物像(決して一つの側面や性格ではなく,あくまでも一つの人物像)を表すようにする.
・提出するESは必ずコピーをとっておく.
こんな感じで,ESを通してアピールしたい自分を定義する.

次が試験.試験には,能力を測る試験と性格を量る試験の二種類がある.前者はSPIとか何とかそんな感じの名前のやつがそれにあたって,後者はひたすらYes/Noを繰り返すアンケートみたいな試験.能力を測る試験は,おそらく職種や事業所を決める際の参考資料としてのニュアンスが強いのではないだろうか.ある程度は選考に関係あるかもしれないけど,よほどの事がない限り大きな影響はしないだろう.むしろ,性格を量る試験の方が怖い.自分がESでアピールした人物像と,試験の結果から推測される性格が大きく異なると,自己分析を十分していないと取られる可能性がある.かなりの数の質問に答えなければいけないので,質問に誘導されたり,本来アピールしたい人物像と違う人物像が浮かび上がってくるかもしれない.なので,この試験の時には,”その瞬間に自分がどう考えるか”というより”アピールしたい人物像ならどう考えるか”という事を意識して答えていく方が良い.

ようやく面接.面接は企業によっては複数回行われる(というか,ほとんどそうなのかも).ここでは,かなり慎重にならないといけない.一度発した言葉と言うものは,決して消す事が出来ない.かと言って,慎重に慎重を重ねて・・・なんて言えるほど悠長に構える事も出来ない.それを踏まえた上で,企業は意表をついた質問や意外な質問をして,学生の本性を暴きにくる.自分が就活をしていた時はそこまで考えていなかったが,今なら以下のようにするだろう.
仮に難しい質問や意表をついた質問が来た場合,まずはじめに”すぐに答えが思いつかないが,自分は***な人間なので・・・”という感じで答える.質問には即答出来ればそれが一番良いのだろうが,相手の質問によってそれは出来ない.その時に黙りこくってしまうと最悪で,何か言葉を発した方が良い.かと言って,適当な事を話すわけにもいかない.そこで,最初の返答として”すぐに答えが思いつかないが”という事で,問題は理解しているというアピールをする.次に,”自分は***な人間なので・・・”と宣言する事で,それ以降の自分に対しての,ある意味でリマインダーになれる.このように,難しい質問や困難な質問に対しては,アピールしたい人物像が揺らいでしまう可能性があるので,あえて自分で口にする事でそれを防ぐ.そうすれば,自然とアピールしたい人物像をアピールできるでしょう.

企業がどこまで自分を見てくるか,自分がどこまで企業に見せられるか.ある意味で戦略をひたすら練りに練って面接や試験に挑んでる期間は,とっても楽しかった.受けた企業全てに良い返事をもらえたわけではなかったけど,お断りされた経験も自分の戦略がどこで間違ったのか考える材料になったので,非常に楽しかった.
今後,このような状況が自分の人生に再び訪れるか分からないけど,あの時期に色々考える事が出来て成長したと思う.
自分が相手にどのように思われるかを気にした事がなかったけど,就活の時期に相手が自分に対して抱く印象を意図的に作るように試行錯誤した経験はけっこう貴重だったのかなと思う.

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